尿路感染症について
(膀胱炎・尿道炎)

 トイレが近くなって尿の出始めや排尿時または出した後に不自然な痛みがあって、尿の出始めなら尿道炎、排尿中又は後は膀胱炎の可能性があり両方合わせて尿路感染症といいます。膀胱炎の約9割が女性でその約半数が30歳代までに経験し、高齢になると再発や慢性化しやすくなります。突然尿に血が混じったり他の病気の鑑別などを含め受診する必要がありますが、抗生物質、抗菌剤を飲んで症状がなくなるともう治ったと自己判断したり、何となく面倒・・・といった理由で慢性化することが有り、再発を繰り返し症状が進むと、膀胱から腎臓に細菌が到達して腎盂腎炎などになり、震えや高熱が出て、高齢者では危険な状態に陥ることもあります。

排尿は大切な要素
尿は24時間常に生成され、膀胱にある程度(約150ml)たまると尿意を催し排尿します。
一般的に昼間の排尿回数は4〜6回程度です。正常に繰り返される排尿により尿とともに細菌を排出し、膀胱尿道を洗浄するのに加え、感染防御機構が働いて感染を未然に防いでいます。
冬の寒さやクーラー、薄着などで下腹部を冷やしたため膀胱周辺の血行が悪くなり、抵抗力が低下し、夏場汗を多くかいて排尿が減少傾向になり、加えてからだの疲れが重なった時に、細菌が繁殖しやすくなります。女性は男性に比べ尿道が短いため細菌が進入しやすい傾向にあります。

急性膀胱炎・尿道炎
20〜30歳代の女性に多く、排尿をガマンすることや冷え、カゼ、便秘、セックス、妊娠、出産が原因で排尿痛、頻尿、残尿感、排尿後不快感等を訴えます。原因菌としては大腸菌が80%を占めます。排尿時の痛み、頻回の尿意、尿の濁りが3大症状で、重症の場合は残尿感や血尿を伴います。細菌尿の希釈、体外へ排出のため水分摂取を十分にすることが大切です。

再燃性膀胱炎・尿道炎・慢性膀胱炎
尿路感染症が慢性化したもので、基本的には急性膀胱炎と同じ症状を訴えますが、症状は軽いことが多い反面繰り返したり数ヶ月に渡り続く場合もあります。又検査上では細菌は陰性でも不快な症状を訴える非細菌性のものもあります。
抗生物質や抗菌剤の投与により細菌が陰性化しても、排尿時の不快感が残る、一時的には良くなった感じでも又再発する、また抗生物質や抗菌剤を連用すると下痢しやすい、あるいは非細菌性膀胱炎など排尿時の悩みを抱えた人は少なくありません。

        繰り返す膀胱炎には炎症化膿を鎮める漢方薬
   血行をよくし細菌感染に強い体質に改善するビタミンA・D・Eをおすすめします 
清心蓮子飲  猪苓湯 リバイチン


頻尿、残尿感に 排尿痛、残尿感に 頻尿・腰痛・冷え